テーマ:「アルプスのハート」チロルの現在とその未来
 
  1.「世界中の子供達に笑顔を」SOS子供の村
 

チロルの小さな町イムストは、1949年ヘルマン・グマイナー氏によって世界初の「SOS子供の村」が創設されたことで有名です。複雑な生活環境で育ち心に深い傷を負った孤児たちを支援するこのグループ、子供たちにとって「SOS子供の村」は新しい家族であり、アルプスの自然は心の癒しとなります。長い間子供らしい生活ができず笑うことさえ忘れてしまった子供たちを悲しみから解放し、素敵な笑顔を取り戻す「SOS子供の村」は、小さなアルプスの町イムストで生まれ、現在では世界131カ国で支援活動を行っています。

  2.観光リゾート開発と環境保護対策
 

ハイテク技術が次々と開発される中、多くのリゾート地は本来の美しい自然との調和をなくしつつあります。チロルの町村は昔ながらの自然形態を壊すことなく、常に最新技術を取り入れながら自然と町のバランスを保っています。チロル各町ではゴミ分別や洗濯回数を減らすことを始め、アルプスの外観を壊さない各家をつなぐトンネルシステムや山岳エレベーターなどの対策が行われています。チロルの素朴で美しい自然が維持され続けている背景には、チロルの人々の環境保護への努力が隠されています。現在では毎年のように日本からも視察団が来るようになりました。環境問題、そして個性を全面的に打ち出した観光リゾート開発が重要なテーマとなっている今、チロルで多くの大切なメッセージを得ることができるのでは?

  3.夏の皇帝舞踏会
 

かつてヨーロッパの政治・経済・芸術の中心地であったインスブルックには、その輝かしい繁栄の証として美しいバロック様式の宮殿が建てられています。インスブルックでは毎年夏になると華麗な皇帝舞踏会が開かれます。人々はハプスブルク帝国時代を思い起こさせるような華やかなバロック風のドレスに身を包み、ヨハン・シュトラウスやモーツァルトの音楽にあわせて踊ります。まるで古き良きハプスブルク帝国時代にタイムスリップしたかのようなこの舞踏会は、約800年の歴史を誇るインスブルックならではのスペクタクルな舞踏会となっています。

  4.犬の教育システム
 

チロルでは犬を飼う際に、必ず犬の調教を行うことが法律的に定められています。他人が与える餌を食べてはいけない、飼い主より前を歩いてはいけない、などというルールから一般のレストランでのマナーまで幅広い「犬の義務教育」を受けることができる学校がインスブルック郊外にあり、何千匹という犬が教育を受けています。市民の安全と生活を保つためにもこの調教システムはとても画期的な法律といえます。