自然保護
 

世界中からハイキング・ウォーキングファンが集まるチロルの山々ですが、誰もがまず一番に驚くことは、ゴミ箱が設置されていないにもかかわらず山に全くゴミが落ちていないことです。それほど自然保護に対して関心が高いということですが、これは世界でも大変珍しいことです。それだけでなく、アルプスの珍しい高山植物やハーブ、草花なども手厚く保護されています。またチロルでは自然保護の対策の一環として、学校で子供たちに自然保護の重要性とどのように自然を守っていくかを教育しています。
 残念ながら日本の山にはゴミが落ちていることが多く、そのために富士山が世界遺産になり損ねたほどです。これは非常に残念なことです。この山の環境問題は、自治体などが早急に対策に取り組まなければならない問題です。ゴミの問題だけではなく、自然に咲いている草花なども登山客に摘まれたり、気づかずに踏まれてしまったり、保護が行き届いているとは言えないのが現状なのではないでしょうか。
 そこで、チロルの山間の村や町を訪れ、自治体や自然保護の責任者などと、取られている対策とその効果についてディベートします。また、ハイキングガイドと共に山を歩き、どのような種類の草花、ハーブが育ち、どのように保護されているか実際に見ることも出来ます。その他にも、子供たちへの教育方法についてのディベートや、植樹体験なども可能です。

  動物園・動物愛護
 

インスブルックにはヨーロッパで唯一アルプスの動物のみを集めた動物園、アルプス動物園があります。普通の動物園ではなく、国と州の援助も得て、絶滅寸前の動物を保護し、繁殖させ、自然に帰す、という活動を長い間行っています。最も知られているのは、絶滅の危機にあるホウアカトキの繁殖に世界で初めて成功し、国際的に高い評価を得ていることです。そのため、世界各地の動物園の責任者などがよく視察に訪れます。また、子供達に動物や自然の大切さを教えるために、動物園で動物に関する特別授業を行うなど、学校とも上手く提携しています。このような学校の課外授業のために、伝統的なチロルの農家を再現したコーナーを作り、子供たちが直接動物とふれあえる設備もあります。
 日本でも動物園に遠足に行くことはありますが、動物を見るだけ、または写生など、基本的に「見る、観察する」ことが中心で、動物について学ぶことは少ないのではないでしょうか。子供たちは動物について学ぶことや、動物との触れ合いを通じて、命の尊さを実感することが出来ます。子供や若者の凶悪事件が増える中で、これから動物園の果たせる役割は大きくなると思われます。このアルプス動物園を訪問し、園長や責任者とディベートすることにより、動物園や動物保護の重要性を見直します。

  リゾートマーケティングと環境保護
 

現在、日本の多くの温泉街やスキー場などでは、破産もしくは破産寸前という厳しい状態が続いています。冬のシーズン時だけの収入では経営が厳しく、夏の顧客取り込みについて試行錯誤をしているのが現状ではないでしょうか。チロルは美しい自然環境を維持し、その上で冬だけでなく夏も成功したリゾート地として有名です。ゴミ処理システムや巨大暖房システムの充実、地下駐車場の整備など様々な環境保護対策を行い、リゾート開発と自然が共存しています。これは各ホテルやリゾート施設だけではなく、各自治体・住民が一丸となって努力をした結果です。常連客を多く作るために顧客サービスを充実させることはもちろん、冬のスキーシーズンだけでなく、同時に夏にも利用者を増やす工夫もしています。ハイキングコースを整備するほか、植樹体験などゲストとして来た旅行客の皆様にも環境保護の重要性を理解していただけるようなプログラムも用意しています。 このような環境保護に対する姿勢が、世界中にチロルのファンを作るのです。
 チロル各町の観光局長、自治体の環境保護担当者などとディベートし、チロルで実際にどのような対策(環境保護対策、リピーターを作るためのサービスなど)を行っているか、また日本の観光地でどのような対策が行えるか話し合います。また、ゴミ処理や巨大暖房システムなどを視察し、設備の説明や、運用方法、その効果などを聞くことが出来ます。