特徴
 

ウィーン少年合唱団の少年たちが寄宿生活を送っていることはよく知られていますが、「神の栄光のために、そして人々の喜びのために」というモットーを持つヴィルテン少年合唱団では、日本の児童合唱団と同様に寄宿制度は取っていません。通常5歳から7歳の間に入団しますが、家族から離れずに成長してほしいという教育哲学の下、地元の学校に通いながら週2回から4回の個人レッスンやグループレッスンを受けています。時間的な制約がある中、ヴィルテン少年合唱団では的確なレッスンが行われており、団員には集中力、忍耐力と高いモチベーションが求められているのです。

 
 

そしてもう一つの大きな特徴が、他の児童合唱団と違い、変声期を迎えた少年たちを退団させずにそのまま合唱団に残し、新たにテノールやバスのパートを与えているという点です。これは「天使の歌声」のイメージを維持することよりも、高校卒業までそれぞれに正しい声楽教育を受けさせたいという哲学を優先し、さらに各種の合唱曲をオリジナルで演奏するためでもあります。この方法により、より表現力に幅のある合唱を実現しています。メンバーには8歳から14歳の少年たちだけでなく、15歳から30歳までの大人たちもおり、現在では合計およそ160人の団員が所属しています。