サンクト・アントンの冬
 

オーストリアNo.1のスキー場、サンクト・アントン

チロル州とフォアアールベルク州の中間に位置するアールベルク地方は、オーストリアの有名スキーリゾートが多く点在します、サンクト・アントンはこのアールベルク地方でも特に、アルペンスキーを楽しむ方にとって究極のスキーリゾートとして人気を集めています。見事な白銀世界に囲まれたサンクト・アントンの周囲には、息を飲むほど素晴らしい広大なアールベルク・スキーエリアが広がっています。88基もあるゴンドラとリフト、260キロメートルの整備されたコースと185キロメートルの新雪滑降路。美しく変化に富んだ斜面は、スキーヤーにはたまらないとまさに夢のゲレンデ、冬のパラダイスです。また、サンクト・アントンははスキーの歴史とも深い関わりを持つ有名な場所であり、国際的なスキーソサエティーのメッカとして、また世界中のアルペンスキー愛好家の憧れの土地として知られています。サンクト・アントンは、小さい町ながらもスキー技術を世界中に広め、発展させた「アルペンスキー発祥の地」としてスキーの歴史に刻まれています。 

サンクト・アントンはスキー発展の歴史に大きな役割を果たしました。アールベルク地方では100年以上も前からスキーが行なわれていますが、早くも 1901年にはスキーの先駆者であるハンネス・シュナイダーによって、名高いアールベルク・スキークラブが創設され、3年後には「第一回総合スキー競技 会」が開催されています。その後、サンクト・アントン・スキー競技会は確固たる地位を築き、1928年には第一回アールベルク・カンダハール滑降レースが サンクト・アントンの有名な急斜面コスで開催されました。これによってサンクト・アントンはアルペンスキーのメッカとして、その存在を揺るぎないものとし たのです。
 その後もサンクト・アントンはスキーリゾートとして徐々に発展し、多くの有名なスキーヤーが誕生しました。1972年冬季札幌オリ ンピックで、無念にも当時のオリンピック委員会のアマチュア規定に引っかかり、出場を断念せざるを得なかったカール・シュランツさんの出身地もここでし た。またサンクト・アントンには、ハイレベルなスキー学校があることでも有名です。まず、スキーのパイオニア、ハンネス・シュナイダーによって1922年 に創立された由緒あるアールベルクスキー学校、そしてサンクト・アントンに付属する村サンクト・クリストフにある旧国立スキー学校、今のブンデス・スキー スポーツアカデミーです。このスキー教師育成学校からは多くの一流スキー教師が卒業しています。旧国立スキー学校の教授たちは様々なスキー技術を生み出 し、これらを世界に広めていきました。クルッケンハウザー教授が考案したコブのテクニックの根本となるバインシュピールテクニックも、ここで誕生したテク ニックの一つです。

 国際センスとチロルの豊かな郷土色、蓄積された長い経験と誇り高い歴史、伝統の郷土料理と家庭的な親しみ―こ れら全てが見事に調和した独自の世界は、訪れることで初めて実感できるものです。アルプスの豊かな新雪を直に感じ、山の静けさの中で思いっきスキーを楽し める、満ち足りたバカンスの日々をここサンクト・アントンでぜひお過ごしください。

ハイレベルなスキー教師育成システム
 日本と同じように、スキーインストラクターのライセンスは段階で分かれています。オーストリアでは、助教師、州立検定と国家検定の3段階あり、まず簡単にその内容をご紹介いたしましょう。
  スキーの助教師ライセンスは、主に大人あるいは子供の初心者を教えるためだけのもので、子供を中心にスキーの指導を行います。どのスキー学校も、キッズス キースクールの内容及び規模が経営を左右するほど重要だと考えられているため、このレベルの教師の需要は非常に大きいです。州立検定は、文字通り各州ごと に行われ、その中でもやはりレベルが高いのは、チロル州立検定です。初心者からパラレルターンはできるけれどもショートターンができない程度の中上級者を 教えることができます。彼らは、自分たちの技術の向上、英語、雪崩の講習、接客業のノウハウ、スキー技術論と教育論などを計5週間で学びます。そして入学 試験をクリアした毎年約100人の受講者が、サンクトクリストフのブンデスアカデミーに国家検定教師の資格習得を目指して集まります。講習期間はさらに長 く計11週間にも及び、州立検定で学んだことをさらに専門的に深めるほか、第2外国語や法律などの講習も受けます。
 これだけ見ても、オーストリアではスキー教師が一つの職業として確立していることがよく分かります。そして、オーストリア国家検定のライセンスを取得した教師もまた、プロフェッショナルの意識の高い、ハイレベルなスキー教師として世界中で活躍しています。
さらに冬のサンクト・アントンの詳しい情報をお求めの方は、当ホームページの「スキー・スノーボード」をご覧ください。