是非寄りたい見どころ
 

旧市街<Altstadt>
マリア・テレジア通りをさらに北へ進んでいくとヘルツォーク・フリードリッヒ通りと名前を変えて、旧市街に入ります。中世の雰囲気漂う道の両側はラウベンガング(石造りの建物の1階がアーチ天井の歩道になっています)という独特の造りになっています。旧市街全体が歩行者天国になっており(平日の朝6時から10時30分までは除く)、可愛らしいショップやレストランが軒を連ね、1年中多くの人々で賑わいます。

聖ヤコブ寺院「ドーム・大聖堂」<Dom zu St.Jakob>
ゴシック様式のさきがけとなった建物で、1717~1724年にヨハン・ゲオルク・フィッシャーとヤコブ・ヘルコマーによって改築されたバロック教会。ローマ・カトリック、チロル地方の総本山。南ドイツ・バロックの巨匠アザム兄弟が制作した天井のフレスコ画と漆喰装飾、中央祭壇にあるルーカス・クラーナハによる聖母子の絵「救いの聖母」、カスパール・グラス作の大公マキシミリアン3世の墓碑(1620年)、ニコラス・モルによって作られたチロルで最も美しいと言われるパイプオルガンなど、バロック美が存分に堪能できます。日本語のオーディオガイド有り

黄金の小屋根<Goldenes Dachl>
フリードリッヒ4世(文無し公)によって、1420年にチロル領主の住居「ノイホーフ」として建てられました。後に、チロル領主となったマクシミリアン1世が広場で行われる騎士の馬上槍試合や舞踏会を見学するためにロージェを付け加えました。いわばロイヤル・ボックスです。完成は1500年。自分の権勢を示すために造られたとも言われています。ベランダの屋根の銅板2657枚にはすべて金箔が貼られています。ロージェの前には6枚のレリーフがあります。中央の2枚にはマクシミリアンと最初の妃マリア・フォン・ブルグンド、2番目の妃ビアンカ・マリア・スフォルツァ、宰相と宮廷道化師のレリーフが施されています。外側の4枚には、ムーア人の舞曲を取り入れたモレスケンタンツと呼ばれる当時の舞踊をモチーフにしたレリーフが施されています。壁も見事なフラスコ画で飾られており、後期ゴシック建築の傑作として知られています。

市の塔<Stadtturm>
1360年に火の見櫓として旧市庁舎に付属して建てられた高さ57mの塔。1560年になって、銅葺きの二重円屋根に作り替えられ、さらに時計は1602年に設置されました。148段上がると展望台(地上33メートル)があり、旧市街のたたずまいとアルプスのパノラマを一望することができます。

王宮<Hofburg>
富裕公と呼ばれたジークムント大公の下、1460年から後期ゴシック様式で建設され、マクシミリアン1世やフェルディナンド1世らによってさらに拡張されました。1754年、女帝マリア・テレジアの指示で改修工事が開始され、豪華な大広間やサロン、礼拝堂が加えられて、1773年に華麗で優美なロココ調の宮殿になりました。チロル最大級の天井画がある大広間リーゼンザールやシャンデリア、「白のサロン」にあるロココ調のストーブ、マリア・テレジアの「謁見の間」に置かれた玉座など見ごたえ充分。各部屋には皇帝一族の肖像画が飾られており、マリー・アントワネットや「シシィ」の愛称で知られる皇后エリザベートの肖像画を見ることができます。またここはマリア・テレジアの息子レオポルド2世とスペイン王女ルドウィカの結婚式(1765年)が行われたところでもあります。

宮廷教会<Hofkirche>
1553年~1563年にフェルデナンド1世の命により、マクシミリアン1世の霊廟と、ルネサンス様式の銅像を納めるために作られました。しかし、中央に24のレリーフが施された棺の中に遺体はありません。この霊廟の両側に等身大以上の28体の青銅像「黒い男たち」はドイツ・ルネッサンスの最高傑作といわれています。農民軍を率いてチロルを守った英雄アンドレアス・ホーファーの墓もあります。1558年のイョルク・エーベルト制作による杉材のパイプを使ったルネッサンス・オルガンは世界的に有名な「音」の遺産で、現在も定期的に演奏されています。ほぼ無傷で残っているルネッサンスオルガンとしてはオーストリア最大で世界5大オルガンのひとつとされています。

マリアテレジア通り<Maria-Theresien-Strasse>
いまだ人々から愛されている女帝マリア・テレジアを記念したインスブルック一番の大通り。道沿いには、教会をはじめ、旧州庁舎、現市庁舎、昔は南ドイツの富豪フッガー家の別邸であった州議会議事堂など17~18世紀建造の古めかしい建物が独特の景観をつくりだしています。マリアテレジア通りの北半分は歩行者天国になっており、農民マーケットなどの市も開かれます。

聖アンナの記念柱<Annasaeule>
マリア・テレジア通りに立つモニュメント。白い大理石の柱の上には聖母マリアが、真ん中には天使が、下には4人の聖人がいます。1703年スペイン継承戦争のとき、町を侵略してきたバイエルン軍を撃退した記念として1704~1706年に建てられました。その日が聖アンナの日であったことに由来しています。聖アンナはドイツの方向を向き侵入を手で制しています。

ヘルブリングハウス<Helblinghaus>
1560年に貴族の家として建てられ、のちにカトリックの集会所として利用されました。後期バロック装飾の傑作として知られています。1730年ヴェソブルンナー派の芸術家たちにより、ファサードは後期バロックの豪華な漆喰装飾が施されました。ロココ的なモチーフが見られ、ヘルツォーク・フリードリヒ通りを特徴づける後期ゴシック様式の家並みの中でその美しさが目を引きます。

旧市街
  時間があれば寄りたいところ
 

凱旋門

凱旋門<Triumphpforte>
1765年、ハプスブルク帝国女帝マリアテレジアが息子の皇帝レオポルト2世(当時はトスカナ大公)とスペインの王女ルドヴィガとの婚礼を祝して造らせました。しかし、建造の最中にマリア・テレジアの最愛の夫、皇帝フランツ1世がインスブルックの王宮で急逝してしまったため、門の南側は、「生と幸福」、北側は「死と悲しみ」を伝える装飾が施されています。

黄金の小屋根博物館<Museum Goldenes Dachl>
黄金の小屋根の中にある、皇帝マキシミリアン1世の宝物を展示した博物館。肖像画、メダル、金細工作品が展示されています。中世最後の騎士と謳われた彼の暮らしぶりや人間性を垣間見ることができます。日本語のオーディオガイドもあります。

オットーブルク<Ottoburg>
1494年に市壁の一部として造られたゴシック様式の住居で、現在は雰囲気の良いワインレストランとなっています。この建物の前には、1809年のチロル自由独立戦争の記念碑があります。

宮廷庭園<Hofgarten>
16世紀、大公フェルディナンド2世によって造られたアルプス以北の主要な庭園のひとつ。マリア・テレジア時代にバロック風につくり変えられ、その後19世紀前半からは自然のありのままの姿を生かした庭園とされ、緑深い森が広がり野生のリスやオウムなども見ることができます。夏には野外コンサートが開かれます。

ハーフェレカー展望台<Aussichtsplattform vom Hafelekar>
“北の鎖”と呼ばれるノルトケッテ連峰にある展望台。インスブルックの町からケーブルカーとゴンドラを2回乗り継いで登ります。標高2334mにあるこの展望台からはインスブルックの町はもちろんアルプスの雄大な景色が楽しめます。夏にはここからハイキングをすることもできます。

ベルクイーゼル・オリンピックスキージャンプ台<Bergiselstadion>
標高749mのベルクイーゼルの丘は、1809年ナポレオン指揮下のフランス・バイエルン連合王対チロル民兵軍の戦場となったところで、現在はベルクイーゼル博物館(チロル猟兵博物館)などもあります。1925年以来、この丘は国際スキージャンプの競技大会、そしてオープン・エアー・コンサートなどに使われています。
1964年と1976年の冬季オリンピックではスキージャンプ会場にもなりました。聖火台下にはメダリストの名前が刻まれています。40,000人を収容でき、2002年に新しくオープンしたジャンプ台のパノラマカフェ(食事可)からはインスブルックの美しい景色を見下ろすことができます。

  インスブルックを知り尽くしたい方
 

旧州庁舎<Altes Landhaus>
1725年~28年に、ゲオルク・アントン・グンプにより建てられたバロック様式の建築物。州議会ホールのフレスコ画は、コスマス・ダミアン・アッサムの作。現在はチロル州議会の会議場になっています。

チロル州立劇場<Landestheater>
ヴェニスのゼクシーニの設計で1654年に創建されたかつての宮廷歌劇場。王宮の東側に位置しています。1844年~46年に古典主義様式に改造されました。歌劇、演劇、オペレッタ、ダンスなどが上演されます。

レオポルドの噴水<Leopoldsbrunnen>
州立劇場の横にあります。チロルの領主レオポルト5世(1618年~1632年)の騎馬像は、後脚だけで立つクルベットという姿勢をとっていて、こうした騎馬像としてはアルプス以北で現存する最古のものです。騎馬像のまわりには、カスパー・グラスによる女神像や海神像(1623年~30年)も置かれています(オリジナルは州立博物館にあります)。

ルドルフの噴水<Rudolfsbrunnen>
チロルのオーストリア帰属500周年を記念して1877年に建設されたもので、チロル女伯マルガレーテ・マウルタシュが1363年、建設公と呼ばれたハプスブルク家のルドルフ4世にチロル伯領を贈与した史実を表すものです。ボーツナー広場にあります。

コングレスハウス国際会議場<Congress Innsbruck>
大公レオポルト5世の1629年~32年、アルプス以北で最初に、独立した建物の歌劇場「コメディーハウス」として建てられ、19世紀には税関(ドガーナ)として使われました。
第2次世界大戦で破壊され、1970年代に昔の面影を残したかたちで、近代的な会議場などに使用するために再建されました。現在では国際的な会議場として様々な会議や舞踏会、コンサートなどが行われています。

大パノラマ画 Riesenrundgemaelde
1000m2の壁画に、1809年のベルクイーゼルの戦いが描かれています。写実的な歴史画で、ツェノ・ディーマーにより1896年に完成しました。19世紀末頃のインスブルックの様子が当時への興味を駆り立てます。

旧大学-イエズス会教会<Alte Universitaet-Jesuitenkirche>
旧大学は1669年創立。今日ではインスブルック大学の神学部がおかれています。皇帝レオポルト講堂があります。イエズス会教会は1646年につくられた初期バロック様式の教会です。地下聖堂は王侯の墓所で、大公レオポルト5世とクアウディア・デ・メディチとその子供たちが葬られ、イエズス会士の墓所ともなっています。

カジノ・インスブルック<Casino Innsbruck>
1992年にオープン。ルーレット、バカラ、ブラック・ジャック、ポーカー、レッド・ドッグ、ユーロピアン・セブンイレブン、シックボー、ジャックポット・マシンなど、オーストリアのメガ・ジャックポット付きゲーム機が数多くあります。内部にはチロルの有名な画家マックス・ヴァイラーの「喜びのコンポジション」、「イントロダクション」、「黄金の雨と黒い木」などの壁画があります。

市立古文書館<Stadtarchiv>
市の歴史博物館で、800年にわたるインスブルックの歴史に関するいろいろな資料が展示され、半年ごとに展示のテーマが変えられます。

チロル民俗博物館<Tiroler VolksKunstmuseum>
宮廷教会の東側に位置しますが入り口は同じです。宮廷教会と同時に修道院として建てられたものを、1926年に民俗博物館としてオープンしました。館内には、ブレンナー峠以南も含むチロル全域の伝統的な道具や習慣に関するものが集められていて、15,16世紀の家屋内部が再現されています。糸紡ぎ、タイル装飾のストーブ、バター作りの道具、民俗衣装などが展示され、当時の暮らしぶりを知ることができます。

州立博物館(フェルディナンデウム博物館)<Tiroler Landesmuseum Ferdinandeum>
先史時代から現代にいたる芸術を集めた博物館。ゴシック美術絵画、彫刻はオーストリア最大級を誇ります。世紀末絵画のクリムトやチロルの画家アルヴィン・エッガー・リエンツの作品も見られます。

アルプス協会博物館<Alpenvereinmuseum>
地形の模型、高山測量地図、昔の登山装備、山小屋の模型など、2世紀にわたるアルピニズム文化についての展示が見られます。

ローカル鉄道博物館<Lokalbahnmuseum>
旧シュトゥーバイ鉄道駅には、路面電車やチロルの地方鉄道、歴史的鉄道が展示されています。

チロル義勇兵博物館<Kaiserjaegermuseum>
チロルの自由解放のために戦った人々の記念館。アンドレアス・ホーファーの部屋もあり、第1次世界大戦期の品なども展示されています。ベルクイーゼルは、1809年にナポレオンやバイエルン軍と戦ったチロル自由解放戦争の戦いの場でもありました。ハインリヒ・ナッター制作のアンドレアス・ホーファーの記念碑もあります。このあたりからのインスブルックの町やノルトケッテ連峰の眺めは圧巻。

ツォイクハウス<Zeughaus>
1506年頃に皇帝マクシミリアン1世が建てた後期ゴシックの兵器庫。現在はチロルの歴史に関する博物館となっていて、鉱山の歴史、チロル独立戦争、古楽器、地図作製法、コイン、狩猟に関するコレクションなどが展示、解説されています。

バジリカ・ヴィルテン教会<Basilika Wilten>
もともとは14世紀につくられた教会で、チロルにおける最も有名なロココ様式の巡礼教会のひとつ。1755年、チロルに多くのバロック教会をつくったフランツ・デ・パウラ・ペンツによって建立されました。印象的な天井のフレスコ画はマテウス・ギュンスター、漆喰装飾はアントン・ギグルの手によるものです。

ヴィルテン司教座教会<Stiftskirche Wilten>
プレモントレ会の司教座聖堂参事会修道院(1138年創立)。今日の教会は初期バロック様式の1665年に建てられたもの。天井画はカスパール・ヴァルトマン、入り口ホールのフレスコ画はエギド・ショール作。修道院博物館にはさまざまな広間、ゴシック期の美術品があります。

オリンピック・アイススタジアム<Olympia Eisstadion>
1964年と1976年の冬季オリンピックにあわせて、人工スケートリンクとスピードスケート場として造られました。さまざまな催し物の会場として利用され、野外公園もあります。現在では一般市民がスケートを楽しんでいます。

オリンピック・ボブスレー会場<Olympia Bobbahn>
1964年と1976年に冬季オリンピックのボブスレー会場としてイーグルスに建設され、今でもヨーロッパ選手権や世界選手権大会のボブスレー、リュージュ、スケルトンの会場として使用されています。一般の観光客でも1年中ボブスレー体験をすることができます。

チロル州立劇場