リラックスタイム・チロル
 

 オーストリア西部に広がるチロルは、ヨーロッパのほぼ中央に位置するアルプス地帯の一部に含まれます。チロルはオーストリアにある9つの州の一つで、面積では3番目に大きな州です。チロルには現在でも、古くから伝わる独特の文化や習慣がいまなお色濃く残っています。  

人口約70万人のチロル、その州都は四方をアルプスの山々に囲まれたイン河畔の美しい町インスブルック。東経11度 23分、北緯47度16分、標高574mに位置しています。人口約13万人、そのうち約2万3000人が学生のこの町はチロルで最も活気がある町といえます。インスブルックを基点に交通網が整備されており、チロルの各地方へのアクセスを可能にしています。また、インスブルックは1964年と1976年の2 回にわたって冬季オリンピックが開催されたことで世界的に有名です。チロルの持つ美しい自然と素朴な暮らし、中世から現代に至るまでの歴史、様々な芸能、美食、音楽の文化など、数多くの魅力をここで味わうことができます。  

 
 

北はドイツのバイエルン州、西はスイス、南はイタリアとの国境を接しているチロル州にはアルプスの分水嶺に端を発した清流が長い年月をかけて削った沢山の渓谷(タール)があります。また美しいアルプスの山々と、豊かな草原が広がることから「アルプスのハート」として世界中の人にこよなく愛されています。 2000~3000m級の山々は、約300kmの幅でダイナミックなアルプス連峰を形成しており、ドイツとイタリアの間に巨大な「アルプスの壁」を作り上げています。両国を行き来するためには、この「壁」を越えなくてはならず、その際必ずチロルを通ったことから、古くからチロルは交通の要所として栄えてきました。その一方で、厳しい自然条件と闘い共存する過程で、チロル独特の生活スタイルと気風が培われてきました。さらにアルプスに囲まれた渓谷の村々では、それぞれ独自の方言や文化が発達し、それらは伝統として現在へと大切に受け継がれています。

現在では交通網が発達し、東西南北を繋ぐ道路や鉄道がチロルで結合されています。チロルはまさにヨーロッパの交差点、あらゆる民族、歴史と文化がここで交わっています。夏のシーズンには、古きよき時代を思わせる蒸気機関車が今なお渓谷を走り、のんびりとしたチロルの安らげる空間を演出してくれます。また、チロルは資源にも恵まれており、中世時代、ここで銀、銅、そして岩塩が大量に採掘されました。「ハプスブルク帝国の財布」とも呼ばれたチロル地方は、長い間ヨーロッパ経済の中心として重要な役割を果たしていたのです。

 現在チロル・アルプスの山々は、夏にはトレッキングやハイキングのコース、冬には世界有数のスキー場となります。夏の間、牛や羊が放牧される緑が美しいアルムの高原では、カウベルの音が谷間に響き渡ります。ふもとにある数多くの村々には今も素朴な生活を大事にしている人々が、自然の懐に抱かれる豊かさを感じて生きています。そしてチロルの牧歌的な景観や家々の窓に見ることのできる色とりどりの花々は旅人の旅情をかりたてます。心和むのどかなお花畑や深い森、静かな湖、万年雪をいただく山並み、そしてロマンチックな山村と、まるで絵のような風景に出会うことができるでしょう。美しい自然は人々の命を育みます。何万年にもわたって作り上げられた偉大なアルプス氷河から流れる水は、チロルの人々にとって大切な飲料水となっています。チロルの人々が自然と向き合い共存することによって、美しい環境が守られているのです。美しいアルプスの山々と緑豊かな森林、そして広大な草原と色彩豊かな花々はチロルの誇りであり、また世界中の人々を魅了し続けています。美しいチロルの自然に囲まれながら、皆様ものんびりと休暇を過ごしてみてはいかがでしょうか?広大なアルプスの自然に触れ、心で感じ、そしてそこから新たなエネルギーを得ることができます。観光化されていない素朴なアルプスの自然の中に思いっきり浸って、あらゆるストレスから開放された「リラックスタイム・チロル」をぜひ体験してみてください。本当の意味での「休暇」を実感できることでしょう。       

それではチロルでお会いしましょう!アルプスの素晴らしい自然が皆様のお越しをお待ちしております。